クラブ奉仕委員長 鶴田哲司
去る8月26日の例会終了後、本年度クラブ奉仕フォーラムが会員37名の出席のもと開催されました。本年度のクラブ奉仕フォーラムは、時代が変化し、それに伴い国際ロータリーも変化しようとする中、当京都東ロータリークラブが創立以来守り続けてきた「伝統と格式」を維持しつつも、いかに時代に対応して行くか、を主題として、「伝統と格式と変化」というテーマを掲げ、クラブの将来ビジョンを会員一同が思い描くことを目的に、三人の会員にスピーチをしていただきました。
トップバッターとして、北尾康幸会員には、豊富なメークアップ経験より他クラブから学ぶ点や、外から見た当クラブの課題などをご紹介いただきました。北尾会員は、日本全国のクラブはもとより、海外のクラブにも度々メークアップされておられます。「台湾のクラブは、夜の例会が定例であり、食事でアルコールの提供がある。」「香港のクラブは、時間に非常にルーズであり、厳格な日本のクラブでは想像のできない例会進行ではあるが、来訪のロータリアンに対するホスピタリティー溢れる歓迎ぶりは当クラブも学ぶべきものがある。」とのお話がありました。また、「メークアップで訪問したクラブと、その後も繋がりを持つことで輪が広がっていく。繋がりを持ち、また訪問したいと思ってもらえるようなクラブが本当の意味での良いクラブではないか。」とのご発言もありました。
続いて蜜蝋でクリスマスキャンドルを作ろうからは、地区の規則手続委員会委員長のご経験より、国際ロータリーの手続要覧、定款、細則の変化を具体的にご説明いただき、当クラブ創立時から現在に至るクラブ細則の変化を、国際ロータリーの推奨クラブ細則の変化と照らし合わせて解説いただきました。国際ロータリーの規則の変化は、昨今、世界各国、地区における経済情勢と会員数の増減に起因するものが多く、出席規定の緩和はその代表例ではないか、とのお話がありました。また、地区リーダーシッププラン、クラブリーダーシッププランにより、世界のロータリーを組織化する動きについてもご説明もありましたが、「2016年にクラブ細則に例外規定を設けることが認められたことにより、クラブ独自の魅力を磨き、発展させることが可能となり、例会に出席することで学びがあり、親睦が図れる。そして自己を成長させ、延いてはクラブを活性化させるという日本のロータリーの原点が認められたこと意味し、当クラブにおいても継続して独自性を維持発展させることが重要である。」と説かれました。
最後に、田中誠二会員に、地区ガバナーのご経験より、国際ロータリーの変化と当クラブの将来像について、ご示唆いただきました。2017年に採択された国際ロータリーのビジョン~世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指す~を引用され、奉仕の活動をいかに実践するかに重点を置く国際ロータリーの方向性について語られました。そして、「国際ロータリーの方向性は、学びと親睦に重きを置き、奉仕の精神を磨いていく、という日本のロータリーの原点との間に隔たりはなく、あくまでもロータリーは、会員一人一人が楽しく学び成長し、職業人としての倫理観を高め、業界に、地域や社会に、リーダーシップを発揮し、貢献していくことを目的としたものである。」とのご説明がありました。続けて、「それを持続させるためには会員の増強は必須であり、会員が参加し易いクラブ運営を行うためには、会員の希望を取り入れるという会員への奉仕、クラブへの奉仕が、ロータリーの強化において重要である。」とも述べられました。
3人の会員のスピーチには、「参加し、楽しく学び成長する。」「連携と独自性を強め、持続させる。」など共通するキーワードが多数ありました。本年度の今村会長のテーマである「心を一つに、ロータリーで元気に、楽しく」に、相応しい有意義なフォーラムになったことを感謝申し上げ、報告とさせていただきます。